シュガー・ラッシュ観てきた
ディズニーの新作映画シュガー・ラッシュ観てきた(以下、ネタバレはあまりないつもりだけど気になる人は映画を見てから読んでね)。
予告編でストリートファイター2のザンギエフが出てたのを見て「おっ」っと思ったのがきっかけで、あまり前情報を入れずに観に行ってきたのだけど……予想をはるかに上回る出来だった。
内容は超大雑把に説明するとトイ・ストーリーのテレビゲーム(アーケード)版?
物語は主に3つのゲームの中で進んで行く。
1つは「フィックス・イット・フェリックス」、1982年にリリースされた(という設定の)レトロな8ビットアーケードゲーム。主人公ラルフの世界。
2つ目は「ヒーローズ・デューティ」 、近未来的を舞台にした最新型FPSゲーム。
そして3つ目、タイトルにもなってる「シュガー・ラッシュ」、 90年代にリリースされた(という設定の)お菓子の世界を舞台にしたレースゲーム。
それぞれの世界が映画を見に来たお父さん世代、男の子、女の子をターゲットにしてるのかななどとゲスいことを考えつつ、しかしそのどれもがどこかで見たような実在のゲームをうまく取り入れてて如何にも「らしい」。
キャラクターも魅力的。主人公のラルフの人間臭さはもちろん、女軍人カルホーン軍曹の凛々しさと悲しい過去、そしてなんと言ってもヴァネロペ!
日本の女子高生を意識したらしいデザインの9歳のロリキャラなんだけど、ロリ属性なくてもハマること間違いなし!
そして随所にゲームネタが散りばめられてて、正直それ見てるだけでも全く飽きない……と思っているうちに物語はいつの間にか中盤、一気に盛り上がったかと思うとそのままラストまで突っ走ってしまった。
脚本構成も素晴らしく、結構早い展開を飽きさせることなく展開させつつ、伏線を張りながらそれをクライマックスでまとめあげ、しかも王道から外れない……めちゃくちゃ練っただろ、コレ(いやディズニーだから当たり前だろと言われればそうなんだけど)。
実はこの映画を見ているときに、数年前のニコニコ動画のMADみたいだなーなんてことを少し思って見ていた(いや映画がそれに影響受けたかとかそういうことではなくて)。要はいろんなゲームのキャラクターがオールスター的に出てきて、しかもそれぞれの作品への深い愛を感じさせるところが似ているななんて思っていたんだけど、しかしそういうMADを一人で作っているときならまだしも、これだけの人数が関わっている作品を、その軸をぶれさせることなく完成まで漕ぎ着け、しかも作品として結晶化させてるその事実に感動せずにはいられない。
正直後半は物語の展開もさることながら、作り手のゲームへの愛とか、キャラクターへの愛とかなんかもうそういうのがワーーーーーーーーーってなってスタッフロールまで涙が止まらなかった。
万人にオススメできる映画だと思ってるけど、特に青春をゲームと過ごした世代の人には必ず刺さると思う。オススメ!