ビジネス・ゲーム―誰も教えてくれなかった女性の働き方

ビジネス・ゲーム―誰も教えてくれなかった女性の働き方 (光文社知恵の森文庫)

ビジネス・ゲーム―誰も教えてくれなかった女性の働き方 (光文社知恵の森文庫)


ネットの書評見て即買いってあんまないんだけどなぜか今回は食いついてしまった。サブタイトルの通り、基本的には女性である著者が女性に向けて書いた本なのだけど、男性が読んでも普通に面白い、てdankogaiと同じようなことを書いても芸がないな。

内容だが、目次だけ見てもいきなり『女性は会社の「外国人」である』『会社とは「軍隊」である』と、場所と言う人変えりゃ炎上じゃね?というノリなのでこの時点でドンビキしてしまう人にはまあオススメしないけど、そゆ心構えを持ちつつそこで生き抜くには、という展開になってきてからは割と面白い。

後この本、全三部構成になってるんだけど実ははっきり女性向けといえるのは一部のみ。二部三部は普通に組織の中でキャリアを勝ち取るには、という内容になっていて、『会社に教育投資をさせるには』『就職に有利な学部・選考を選ぶ』などなど、身も蓋もないプラグマティックな内容に「あー勝間節だw」などとニヤニヤしながら読んでしまった。

1977年に発売されベストセラーとなり、93年に翻訳版、そして09年に文庫版、といい商売してるなー思いつつ、その一方で相変わらずの男性社会と、そこで働く女性の悩みというのがそれだけ変わらず普遍的な問題なのだろうなどとも思ったり。全ての頑張ってるのに報われないと思っている人にオススメ。