実装パターン

実装パターン

実装パターン


JUnitの開発でおなじみケント・ベックの著書。いきなりだが著者の述べるこの本の最大の教訓を引用する。

プログラマの仕事は、他のプログラマとの間でコミュニケーションを取ることである。マシンとではない。

なぜか真っ向から否定しそうな人が何人か思い浮かんだが、この本は一貫してコードを通したコミュニケーションに内容を費やしている。著者いわくデザインパターンJava言語マニュアルの間に位置する内容を扱っている、とのこと。ファウラーのリファクタリングに割と近い感じかな。こちらのほうがよりコンパクトにまとまっているけどコードはやや少な目、もちょい説明がほしいかなという箇所も。リファクタリングを未読であればそちらをオススメするんだけど、あちらは値段も倍だしなあ。
10章フレームワークへの拡張は著者ならではという感じ。あとまえがきは必読。