コーディングの掟(最強作法) 現場でよく見る不可解なJavaコードを一掃せよ! (開発の現場セレクション)

コーディングの掟(最強作法) 現場でよく見る不可解なJavaコードを一掃せよ! (開発の現場セレクション)

コーディングの掟(最強作法) 現場でよく見る不可解なJavaコードを一掃せよ! (開発の現場セレクション)


タイトルだけ見ると「またかよ!」って感じの良いコードの書き方みたいな文法レベルでの細かい注意点書いた本かなという印象を受けるがそうではなかった(一章はそんな感じだけど)。
例外処理、ロギング、マルチスレッド、文字コードなどなど、開発フェーズではおろそかになりがち(?)な部分をどう書くか。またそれらをいい加減なままにしておくとどんなトラブルが起きるのか。を、筆者の体験談に基づきつつ解説。文章の端々から筆者の生々しい体験が見え隠れするのがおもしろ恐ろすぃ。

SCM(ソースコード管理)の章なんかもあり、CVS/Subversionが紹介されてるがこれは最初ちょっと違和感を感じた。というのは、Subversionはともかく、CVSが許されるのは小学生までだよねーなんてノリをネットで感じていたからなのだが、この章があるってことは要するにCVSすら使ってないプロジェクトがあるってことだよなー恐ろしいなあ(あ、一応gitやHudsonも触れられてるよ!)。

ま、でもこの本読んでて感じるのは「こんぐらいできて当たり前だろうがーあふぉかあああああくぁwせdrftgyふじこ」という筆者の叫びと、「でも現場では全然当たり前じゃないよね!」という現状を改善したいという気持ちがヒシヒシと伝わってきてなかなか良書だと思います。書いてあることを一つ一つ取り上げていくと、中級以上の技術者には当たり前のこと……なんだろうけど自分もダメ出しされまくり。

というわけで最後にちょっとだけ引用して〆ます。

あなたがもし開発担当者で、なんらかの原因で不条理なプログラミングを強いられていたり、十分なサポートが得られないのであれば、積極的にリーダーに訴えて状況を変える努力をすべきです。放置しておくと自分のためにもプロジェクトのためにもなりません。

リーダーを訴えて、とtypoしそうになった。